2015年02月06日

弁天橋と大黒埠頭

ぼくの町は多摩川と鶴見川の河口に挟まれている京浜工業地帯と呼ばれる、臨海地帯にあった
自転車で20分も走れば海につく
海といってもタンカーが接岸する埠頭ばかりで、
砂浜なんて見当たらなかった

小学生のころ、朝4時ころに起きてアキラ君らと、よく釣りに行った

その時間でも釣具店はゴカイを売っている
お店側じゃない自宅の玄関側に回ってゴカイを買った

弁天橋という小さな埠頭
ダンプカーが砂利をおろして、そこにタンカーが接岸する
道路の上には引き込み線のレールがそちらこちらに走っている
工業地帯独特の風景
左右200メートル程度の岸壁のような場所で左右は工場や砂利置き場の立ち入り禁止の金網に囲まれている
釣りをする人なんて我々くらいしかいない
海を切り取った空間のような場所だった
思い出しても陽光のイメージはなく、とってもセピア色


レインボーブリッジができてからは様変わりしてしまったが大黒埠頭もよくいった
大黒埠頭は弁天橋と比べるととても広くて明るくて、釣り人も大勢いた

弁天橋で釣りなら、いつもの日曜日の午前中だったけど、
大黒埠頭に行くのは、ちょっとした遠出だった

そうやって、人間はハレの日を作って日々を消化していく生き物なんだと子ども心に思った
「終わらない日常」という言葉が出てきた時、ぼくはこの二つの埠頭がよく頭をよぎったものだった


それにしてもハゼ一匹釣れないことが多かったなぁ
Googleストビューでみたら、あのあたりも整備が進んでいて無機質な美しい光景が飛び込んできた
あまりにも違うんで泣ける
posted by 三橋祐輔 at 11:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 語る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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