最近、立て続けにラジオから美しき明るい声で、想像がおいつかないような生い立ちを語るタレントさんが何人かいて驚いた。
Wikiでも完全には網羅されていないけれど…
上原 美優(うえはら みゆう)
種子島で10人兄妹の末っ子として生まれ、
兄弟の人数分がないパンツを毎朝取り合う、とか、
ご馳走を用意する日は、母親が山に狩りに行く、とか
15歳になると自力で独立して生きていくのが家のしきたり、とか。
なんかもう、平成の生きる落語みたいな。
サヘル・ローズ(SAHEL ROSA)
国境の町で生まれイランイラク戦争で、両親と10人の兄妹を一瞬に亡くし、瓦礫の下で一命を取りとめたという彼女。
命を救ってくれたボランティアの女性が後日、身寄りのない孤児を引き取ってくれる。
しかし、それだけでは終わらない。その孤児を引き取ったがために、その母は親類から縁を切られ、細い縁をたどって婚約者のいる日本に訪れてはみたものの、その娘の存在のために婚約を解消され、身寄りのないまま母娘は異国の地日本で生きていかざるを得なくなる。
「悲しいことに、お母さんを不幸にするのが、いつも私のせいなんです」
感情がなくなった時期もあったと語る彼女の声は明るい。
克服できるとかできないとかの言葉遊びはいらない、そう感じてただただリスペクトである。
彼女たちの明るくまっつぐにバラエティとか出ている姿を見ると、
生きていくうえで他人の幸せと比較することは無意味なんだなぁとつくづく思います。